母子家庭になるまでずっと専業主婦だった人にとっては、就職先を見つけることは簡単ではありません。 そこで、母子家庭の方を対象にした就職支援制度があります。
母子家庭になると、住居を決め、生活していくために多くの場合、仕事につかなくてはなりません。アルバイトやパートであれば、比較的簡単に仕事を見つけることができるでしょう。しかし子供を育てていく上で、アルバイト収入やパート収入では、すぐに足らなくなってきます。
安定した収入を得るためには、やはり正社員になるのが一番です。
しかしここで問題は、母子家庭になるまでずっと専業主婦だった人にとっては、就職先を見つけることは簡単ではない、ということです。
その大きな理由のひとつは、過去の実績がない、ということです。
社員を中途採用するときは、これまでどんな仕事をしていたか、すなわち、どんな仕事ができるのか、を重要視します。日本では、給料は年齢によって変わってくるので、同じ年齢の人を雇うのであれば、過去の実績がある人を採用します。
中には最初から、母子家庭の人は採用しない、と決めている会社もあります。それは、急に子供が病気になった場合、早退したり仕事を休むことがあるから、というのが理由です。
母子家庭の場合、子供が怪我をしたり病気になったりしたときは、母親が休む以外にありません。会社側にとっては、仕事を休まれてしまうということは、大きな損失になります。
それ以外にも、学校の行事で休みを取る、というような場合もあります。会社側にとって、これがデメリットになることが多いのです。
自治体によっては、母子家庭であっても就職ができるように就職支援を行っているところもあります。また、安定した生活のためのセミナーを開催しているところもあります。
自治体以外にも探せば母子家庭を支援する会社は沢山ありますので、積極的に利用して働きやすい会社を見つけるのが一番の早道です。